二重人格神様





「…その彼女が自分のせいで起こった戦争に終止符を打つために、あることをした」


あることを、した…


「それは…なにを、したんですか?」



「最初に言っただろう?傍観者に頼んだんだ…戦争を終わらせ、平和を与えてくれとね」



傍観者…に?


「誰よりも力をもつ傍観者は、最初は断った。なぜなら、傍観者は人間と神に干渉することをしないから。ただ、全てを見守るだけ。力を保ち傍観することが使命なんだ」



「………」


「だが、彼女の願いだけは違った。彼女のもつ特殊な力を譲ることを条件に戦争を終わらせたんだ。人間の記憶から神に関する記憶を全て消し、神の住む世界、天界を作った」


「…」


「そして、天界を4つにわけ、戦争の最前線で戦ったら四人の神をそれぞれの世界の王にしたんだ」



あ、だから、四人も王様がいるんだ。

つまりは、海鈴さんはその子孫と言うことに必然的になってしまう



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