二重人格神様
「わかったよ、じじい」
めんどくさそうに返事をすると、老人は一気に走りだし大胆にも窓を突き破りそのまま外に出て行った
「え…まさか」
待って、いや、まさか…
「飛び降りるつもり?!」
「あ?他に何がある、俺らは飛べないんだから
、当たり前だろ。心配するな、まだ死にはしねぇからよ」
「そ、そういう問題じゃ…ないっ」
この部屋は屋敷の中でも高い場所にある
そんなとこから、飛び降りるなんて、遊園地のアトラクションじゃあるまい
いや、むしろ…
それ以上にたちが悪い
だって、当たり前だけど、シートベルトなんてないし
座っているわけでもない、片手で担がれてる状態だ
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