二重人格神様




意味の分からないセリフに彼をみれば、暗闇でも分かるほど恐ろしい顔つきで右手をあげる




「これで、主の心配は消えた。目をつぶってもいいぜ、まぁ…痛みなんか感じずに排除してやるからよ」


「………あっ」


グイッ、グイッと掴まれていた髪の毛を更にひかれ痛い



うっ……痛いっ


「や、やめて…」


「あー、無理。残念ながらお前は俺の主じゃねぇ」

「…っ」


「あぁ、そうだ…せっかくだし髪の毛でも切ってやろうか。無惨な姿っても悪くない」


「…っ」


胸元をさぐり、何かを取りだし私の頬にピタリと当てる



あ………


冷たく、固い感覚…まさか、ナイフ…?


「い、いや…っ!」



ナイフが髪にかけられ、その行為にポロっと涙が流れ落ちた瞬間―…


















「はぁーい、ストップ!」


「う…わっ!!」


ドンッと音が響き男の身体が崩れ落ちると、すぐにその背中に足が乗っかる



「……え」


「ちょっと、あんたね…女の子の髪の毛を切ろうだなんて、最低なことをするじゃない」


「なっ、なんだと!貴様!誰だ!…って、ふ、フェイラン様!?」



「………へ」


フェイランさま?



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