二重人格神様
「奥が深いですね…」
「ふふ、奥が深いって…」
「だって、私が多分普通に生きていたから知らないことですもん。だから、なんかそうゆう話を聞くと、しんみりしちゃいます」
「あら、黒い歴史じゃないんだから、しんみりしないで?」
「そう、ですよね」
「えぇ、まぁ、界によっては色々とひねくれてる奴らもいるけれどね」
クスリと笑うフェイランさん
ひねくれてるって…やっぱり、なんか人間らしいな、その言い方
そう思い、フェイランさんと廊下をあるくと不意にフェイランさんが外を眺め立ち止まる
「ん?フェイランさん?」
「良いタイミングだわ。小鳥ちゃん、ちょっとこっちにおいでなさい」
手招きをされ、首を傾げながら近づくとフェイランさんは屋敷を囲む湖を指さし、そこには何やら人影が見える
黒い肩につかるほどの髪の毛に袖の長い白い着物をみにつけ、首からは赤い紐で黒い水晶がぶら下がっている
「…誰ですか?彼らは」
「アレース隊よ」
「アレース隊?」
「人間界の警察みないなもの。深界の治安を守っていて、人間界の海を守っているの。傷付いた動物を避難させたり色々とね」
そ、そんなこともしてるんだ…神様って
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