天使の瞳

背筋にゾクっと寒気が走った。

まだ、真夏真っ最中だと言うのに、身体全身が冷えきってた。

と、同時に指先に傷みが走る。


そこからたれ落ちる赤い液体に恐怖を感じた。



このままもう、死んでもいいと思った。

このままもう、消えてなくなればいいと思った。



だからお願い。


もう、

アンタに逢着したくないから、


あたしを

あたしを…




殺してよ―――…














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