年下の不良くん

──…

「──ごめんね、ありがとう」

そう言ってメロンパンを豪快に頬張る

あれから、彼を近くの公園に連れて行き急いでコンビニで大量の食べ物を買い、死にかけそうな彼に渡した

「いいえ
でもホント、びっくりしましたよ」

本当にびっくりしたぁ…

「ははっ、ごめんね
財布を会社に忘れてきてしまってね…」

「そうだったんですか」

「うん
でもまさか、倒れるとは思って無かったな~
…ま、そりゃあそうか
俺、 2日間水しか飲んでなくってさ」

「えぇ!?」

そんな事ってあるのだろうか、とまた驚かされる

「この間してたプロジェクトのかたがつかなくって、それに気を取られたってゆうか」

「それでもちゃんと食事はとって下さい
そんなことしてたから、死んじゃいますよ!?」

さっき初めて会った人にこんな事を言うのは厚かましいが、と思った

「ははっ!!
高校生に叱られちゃうとか、社会人失格だな」

ポリポリと後頭部の髪をかく、彼
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