年下の不良くん
「それ嘘だから
清水くんと付き合ってるのは、りりかだから」
「へぇ〜…そうなんだ」
下から上からへと、私を嗜めるようにみたクラスの女子の視線は、翔くんと付き合った当初によくされたいたもので、少し対抗はついている
流石にあの事件からは、女子の呼び出しに食らったことは一度もないが、こうしてあからさまな態度は久しぶりだ
「どうやってあのイケメンを落としたの??」
「え…??
いや…どうやって、と言われても…」
私とは逆の雰囲気の彼女達を見つめる
やはり学校のクラス内なので、グループはそれなりにあり、目立つグループもやはりある
私は目立っている方でもないが、翔くんと付き合ってからは、変に目立ったと自覚している
だがそれは彼のせいでは無く、人を惹きつける彼の生まれ持った物がそうさせたのだろうと思っている
「…何??
何か言いたいことあるの??」
少し刺のかかった物言いをした優美には、彼女達が私にする眼差しが気に食わなかつたのだろう
「なぁんも〜
ただ気になっただけ〜」
それだけ言い残して彼女達は自分の席に座るのを見て、私と優美は首を傾げた