年下の不良くん
第十四章

カーテンからはみ出る日光で目が覚める

「──ふぁー…
んー…眠い」

枕元にあるケータイを見ると、もう9時をさしていた

今日から冬休みなので、そんなに早く起きてなくてもまだまだ時間に余裕はある

もう一度寝ようかと、腕枕をしてくれている翔くんとの距離をほんの少し縮めた

綺麗な寝顔…

ふわふわの髪の毛を、優しく撫でる

すると急に目が開いて、

「ん、それなんか気持ち…
もっとして」

と寝ぼけ眼な目でおねだりされた

言われるまま撫でる、私

「おはよう、翔くん」

「…ん…はよ
…もうちょい、寝ていい??」

「うん、私も
もうちょっと、このままでいたい」

そう言うと、翔くんはギュッと私を抱き寄せ、うん、とだけ答えて目をつむる

──なんか、今のこの瞬間、とっても好き

私の頭上で聞こえる規則正しい寝息を聞いていると、いつの間にか私も二度寝をしてしまっていた


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