Buring&Love
(でもね、)
『どうしたの?』
そんな考えは、すぐに見抜かれてて。
『大丈夫、俺は大丈夫だから。』
ほらね、そういう君が心配なんだよ。
心配で、心配で堪らない。
「……。彗は、そうやって頑張りすぎなんだよ。
少しは、休んで?お願い。」
『もう降りるよ』なんて促されて、
ゆっくり二人で電車からおりる。
ホームは人が閑散としていて、
なんだか感傷に浸りそうな・・・。
肌を撫でる風が寒いな、
なんて思ったら、急に彗に手を取られた。
『優姫・・・・。』
「なにっ?」