ましゅまろハート
何かを言いたそうに

していた美波さん。


美波さんのあんな表情、

初めて見た。


困ったような、

悲しいような、

苦しいような……


美波さんはあの時、

どう思っていたんだろう。


俺は、秀一に

何も言い返せなくてよかったのか。


いや。


秀一から

“付き合ってる”と言われても、


俺の美波さんに対する

気持ちは変わらない。


むしろ、

日に日に強くなっている。


やっぱり、

俺は俺自身に正直になろう。


今まで通り、

いや今まで以上に、

美波さんに俺の想いを

伝え続けよう。


そう決意すると

俺は静かに目を閉じた。



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