お姫様は最強です

~結奈side~








「はぁ……まだ行かないのかな……。」

 ドレスがしわにならないように気をつけながらベットに寝転んでそっとため息をついた。

 あぁぁあ、竜也にドレス見てもらいたいな~。

 そんなことを考えていたけど、急に一つの疑問が頭の中をよぎった。

「なんで急にパーティーしようなんて言いだしたのかなぁ?」

 だって今まであんまり竜也んちだけとのパーティーってしたことないじゃない?

 ていうか、竜也んちとパーティーあったとしても来なくてもいいとか言ってたけど、今日はそんなこと言わなかったよね?

 ていうか、逆にドレスまで用意して、『結奈も絶対来るのよ!』とでも言っているかのように……

 なんでだろ?

 私が一人でう~んう~ん言っていると、部屋のドアが開かれ、お母さんが顔を出した。

「あんたの独り言、ここまで聞こえてたわよ?ボソボソ言ってて内容は聞こえなかったけど。」

 嘘!

 そこまで聞こえたの?!

 そこまで5m以上あるよね?!

 どんだけ大きい独り言言ってんのよ私!!

「…そんなことより、早くきなさい、行くわよ。」

 おお!

 待ってました!

「はぁい、今行きまーす!」

 テンションが少し下がっていた結奈でしたが、竜也に会えると思った瞬間、テンションMAXになりました。

 よ~し、竜也に誉めてもらうぞ~!

 それしか頭にない結奈でした。









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