光の射す方へ




家に着くと、私はピザのメニューが載ったチラシを歩太に渡した。



歩太は目をキラキラ輝かせながら、楽しそうに選んでいる。


「リカ、これとこれ、どっちがいい?」

そう言うと、2種類のピザを指差した。

「どっちでもいいよ?」


と私が答えると、歩太は、「う〜ん・・・」と悩み出した。


「半分、半分にしてもらう?」


私の言葉に、ぱっと顔を上げると、



「そんな事できんの?」



と、歩太はまた、目を輝かせた。



そんな歩太の頭を撫でると、私は歩太の希望通りのピザを注文した。



待ってる間、歩太は何度も、


「リカ、まだ?」



「リカ、ピザ、まだ?」



と聞いてくる。



「そんなにすぐに、出来ないよ〜!」


私が、笑って答えると、歩太は、何度も時計を見ていた。





.
< 173 / 254 >

この作品をシェア

pagetop