光の射す方へ
歩太、助けて!!
歩太!!助けてっ!!
お父さん、お母さん、この子を連れて行かないで!!
この子だけは、取り上げないでっ!!
お願い・・・助けて!!
目を覚ました私は、病院のベッドにいた。
郁美が心配そうに顔を覗き込む。
「赤ちゃんっ!!赤ちゃんは?」
そう叫ぶ私に、郁美は、笑顔を見せてくれた。
「大丈夫ですよ。」
郁美の言葉を聞き、私はホッと胸をなで下ろす。
・・・よかった・・・。
.