光の射す方へ


ーバチーンッ!!



「いってぇ〜」




私は圭太の左頬を、思いきり叩いた。



「圭太、アンタいい加減にしなさいよっ!!」



圭太はビックリしながら、私を見つめる。



「リカちゃん、何でそこまで、アイツに構うの?」



私は、その言葉を無視して、部屋のドアに手をかけた。



グイッと腕を掴まれ、振り返ると、美月が心配そうに言った。



「アイツは、アンタが、どうこう出来る相手じゃないよ!


アイツはきっと・・・


もっと、深い所にいる。



リカ・・・、もう、この辺にしときな?」




.
< 76 / 254 >

この作品をシェア

pagetop