奇跡事【完結】


「さ、サーシャあああああ!!!!!」


弾かれた様にキョウがサーシャの元へと走って行く。
どうやらパチフィスタの拘束は解けたようだ。


僕ももたつきながらサーシャへと近付いた。



「サーシャ、サーシャ!!」


血だらけのサーシャを支えて、キョウは何度も叫んだ。
そのサーシャは微かに息をすると微笑む。



「……ごめ、んね」

「俺が、魔法で、傷を治すから」

「……いいんだ」


首を振るサーシャの言葉を聞かず、キョウがサーシャの体に手をかざす。
ぽうっと光が身体を照らした。


だけど、その傷が塞がる事はない。
思ってた以上に深くて致命的みたいだ。
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