奇跡事【完結】
どうして、出会うのだろうか。
もう会いたくなんてないのに。
一人で暮らしていたかったのに。
これも呪いだというのだろうか。
今度のサーシャは髪の毛を一つに結んでいた。
昔見たように、山菜を採りに来ていたらしく手にはカゴがあった。
その姿を見た俺は、心臓か止まるかと思うほどに驚いた。
サーシャは俺に気付くと、目をくりくりとさせ微笑む。
それから。
「初めまして」
そう言った。
俺を知ってるわけがない。
だって、こいつはサーシャの生まれ変わり。
なのに、胸が苦しい。
「初めまして」
そう、震える声で答える。
様子のおかしい俺に気付いていないのか、サーシャは首を傾げると続けた。