夏とおじさんとアイスクリーム
僕と甥っ子



僕の甥っ子つまり妹の子供のキイチは、アイスクリームが大好きだ。



コンビニとかお菓子屋とかで売ってるアイスが大好きだ。



もちろんアイスと名前が付けばあらゆるアイスが好きだった。



僕は、いい歳をして独身な為この五才の甥っ子を溺愛している。



僕は、短い夏休みをとり実家に戻っていた。



この甥っ子が出来てから実家になるべく戻るようになっていた。



甥っ子も、おじさんの僕を好きなようでおじさんが居るか確認して来る事が多いらしい。



もしかすると好きではなくてアイスが食べられて仮面ライダーごっこでやられ役をやってあげるのがおじさんだけだからかも知れないけどそんな事は、どうでもいいと思うくらい僕は、このちっちゃい悪魔君が大好きだ。


キイチは、冬でもアイスを食べるが、やはり夏の方が美味いらしく冬よりもアイス要求度や食べる量が増える。



幼稚園が夏休みになっていたその日も甥っ子と妹が遊びに来ると言うので僕は、にコンビニに行きアイスを二つ買って来て甥っ子を待った。



妹の旦那は、出張が多い仕事で家を留守にする事が多くそういう時に、甥っ子と妹は、やって来る。


甥っ子は、家の扉を開けると台所に走る。



バタバタした足音とおいちゃん!と言う僕を呼ぶ声が聞こえて来た。



僕が昔の自分の部屋を出て台所に行くと勝手に冷蔵庫を開けてアイスを取り出し二つのうちどれにするか真剣な表情で悩んでいる。



このくらい真剣にブランコも漕いでくれたらおじさんが漕いでやらなくていいから楽なのにと僕は、思いながら声を掛ける。



「キイチ、どっちのアイスにする?」



キイチは、袋に入った棒アイスと蓋が付いてソフトクリーム状になったアイスを見比べながら悩んでいる。
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