初恋 ~幼馴染みへの恋~

「はぁ?幼馴染みぃ~?

流樹くんは大阪から来たのに、そんなわけないじゃん。

もーちょっと頭使って言い訳したらぁ?」


「ホントです。

私と流樹くんは幼馴染みで、それ以下の関係でも無ければ、それ以上の関係でもありません。」


なんでだろう…言ってるのは、自分なのに…『幼馴染み』って言葉に胸が締め付けられる…


「だーかーらぁ?

そんな言い訳、通用しないって。」

と言って私を蹴った。


普通に痛い。

ただ純粋に痛みが走る。


何度も何度も数名で私を蹴ったり殴ったりする。


殴ったりするのは普段、人目につかない背中や腕等。


「今日はこれくらいでいっか♪

毎日嫌がらせしてあげるから♪」



と、言って不良の人達がどこかへ行った



私は立ち上がって教室に戻って鞄を取り、昇降口へ向かった。


昇降口には流樹くんが居た。


待っててくれたらしい。




その日も流樹くんと一緒に帰った。




< 32 / 128 >

この作品をシェア

pagetop