初恋 ~幼馴染みへの恋~
「はぁ?幼馴染みぃ~?
流樹くんは大阪から来たのに、そんなわけないじゃん。
もーちょっと頭使って言い訳したらぁ?」
「ホントです。
私と流樹くんは幼馴染みで、それ以下の関係でも無ければ、それ以上の関係でもありません。」
なんでだろう…言ってるのは、自分なのに…『幼馴染み』って言葉に胸が締め付けられる…
「だーかーらぁ?
そんな言い訳、通用しないって。」
と言って私を蹴った。
普通に痛い。
ただ純粋に痛みが走る。
何度も何度も数名で私を蹴ったり殴ったりする。
殴ったりするのは普段、人目につかない背中や腕等。
「今日はこれくらいでいっか♪
毎日嫌がらせしてあげるから♪」
と、言って不良の人達がどこかへ行った
私は立ち上がって教室に戻って鞄を取り、昇降口へ向かった。
昇降口には流樹くんが居た。
待っててくれたらしい。
その日も流樹くんと一緒に帰った。