先生、大好きですっ。


「と、いうことで、2-3のみなさん、これからよろしくお願いしますねっ。」


「「「「「「は~ぃ」」」」」」





またもやこの返事・・・・・男子黙っちゃってるしっ(苦笑)


男子に敵対視されてるし、可哀想だなこの先生。





「それでは、名前呼ぶので返事と挙手をお願いします。」ニコッ





かっこぃぃ・・・

え・・・・・・今私なんて思った!?かっこぃぃだと!!?

ありえんっ。あいつにかっこいいと思うことなんてありえん!!!



「・・・雫さん・・・姫乃 雫さん!!!」


「は、はぃ!!?」



みんな、顔引きつってね??



「ちゃんと聞いててくださいよ~(笑)」


うわ、みんながまじ怖がってるしっ。

そりゃそうか、私のことを知らない人なんていないもんな・・・




先生は私のこと知らないから普通に声掛けてるし、だからみんな顔引きつってたのか。



んで、私はもちろん、無言。

「・・・・」




「聞いてますかぁ~?」

男のくせに、なんつう甘ったるい声・・・ん?今目の前で聞こえたような・・・・?

顔を上げると・・・・





「きゃっ!?」
私はなんて声を・・・


みんな今の私の声にびっくり・・・

「つーか!近けーんだよ!!!離れろや!!」


そして、みんな、肩が【ビクッ】


「はいはい、離れますよ~」

先生は・・・ニコニコしてるし・・・・マジで何なんだ?


ほかの先生とは何かが違う・・・避けたりしないし、怖がりもしない。

でもってうざい・・・ので、私は教室を出ようとした・・が、ニコニコしながら、私の腕をつかんでいる先生がいる・・・




「なんだよ!?」





「どこ行っちゃうんだよ~、行かないでよっ、ね?」


ほかの生徒には見えないように、私にうるうるした目をする、先生・・・・


“きゅんっ”


何きゅんとしてんだよ~、私おかしくなってないか?


で、その目に耐えられず・・結局教室に残ることになった私・・・


「分かったよ!!行かねーよ!!!だからさっさとその手を離せっ!」




「ありがと~」

のあとに、耳元でこう囁かれた・・・




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