私の隣
「憂ちゃん…?」


恐る恐る声をかけてきたのは……



「優…?
 大きくなったね−!」


優だった。



「可愛く育ったね−
 彼氏いたりするんでしょ?」


私の言葉に優はホッとしたように笑った。


優は不安だったんだと思う。


自分だけ外見が変わったから気付いてもらえないんじゃないかって。


そんなわけないのにね。


だって私は優のたった1人のお姉ちゃんなんだから。


気付けば皆涙を零していた。


たくさん心配かけたんだよね…。


ごめんなさい…。


口には出さないから心の中で言わせてね。
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