純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
「俺、その辺りを捜しに行ってきます!」

「もう夜だ。引き止めはしないが……無理だけはするなよ?」

「はい!」


 おじさんの「また電話する」という言葉を最後に、電話は切れた。

 俺の里桜が帰ってこない。はたして、そんなことが起こっても良いのだろうか。……いや、良いわけがない。

 仮にも里桜は俺のモノだ。俺の彼女だ。誘拐されたとしたならば、俺は誘拐した犯人を許さない。見付けたら、この手で犯人の野郎をボコボコにしてやる。

 今頃、里桜は1人で怖がっていることだろう。あいつは1度泣き出すと、ちゃんとなだめるまで泣き止まないヤツだからな……。

 そんな里桜を1人にして、俺はのんきに過ごしていいわけがないのだ。


「だから……里桜。俺がお前を見付けるその時まで、どうか無事でいてくれよ……っ!」


 俺は自分の部屋の明かりを消し、親には何も言わないまま、そっと家を飛び出した。

 家を出て、里桜を捜す……なんて言えば、引き止められるのは目に見えるからな。

 家の近くをくまなく歩き、走り、里桜を捜し回った。

 本音を言うと、里桜が誘拐されただなんていう非現実的なことは信じられなかった。いや、信じたくなかった。

 だから、本当はちょっとしたトラブルに巻き込まれて、帰りが遅くなってしまっているだけなのだと……そう、思いたかった。
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