純粋に狂おしく愛してる ー君が私を監禁した理由(ワケ)ー
 ……夢を見た。

 私と洋佑が出会った頃の夢。


「隣の席同士、よろしくな!俺、本田洋佑。洋佑って呼んでよ」

「はい!よろしくお願いしますっ」


 高校の入学式の日、同じ教室になった私と洋佑は、打ち解けるのも早く、すぐに仲良くなった。


「里桜さぁ、敬語がクセなの? なーんかよそよそしく思えて距離を感じちゃうんだけど……?」

「え、あ……す、すみませ……いや、ごっ、ごめん……」

「あははっ。里桜、かわいいっ」

「かっ、かわいくなんてないよ……っ!」


 それからしばらくして……お互いがお互いに惹かれ合っていって……先に告白をしたのは、洋佑の方だった。


「俺、里桜のことが好きだ。俺でよかったら……付き合ってくれないか?」


 いつの日か私も洋佑のことが好きになっていたから、その告白を受け入れた。


「うんっ」


 洋佑の人当たりの良さのおかげか、お父さんもお母さんも気に入ってくれて、家族公認のカップルに……。

 これからずっと、幸せな毎日が続いていくものだと思っていたのに、どうして……。

 どうして、こんなことになってしまったのか……?
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