愛してるの詩―アイシテルノウタ―
分かんない…

どれだけ考えても
陽翔が機嫌が悪くなる理由が
全く浮かんでこなかった。


「李~菜ッ☆」

「咲~!!!!泣」


いきなり話しかけてきた
このすごく可愛い子は
高宮 咲《タカミヤサキ》
あたしの親友☆


「どうしたの!?そんな暗い顔して~」

「あたしはどこを気をつけたらいい?」

「……は?」


あたしは今朝の出来事を
全て咲に話した。


______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ふぅ~ん♪なるほどね!」

咲は満足げに笑った

「何!?何がなるほどなの!?」

「李菜はさ!安西の事どう思ってるの?」

蓮…?

「友達だけど?」

「友達だけど!元カレでもあるわけでしょ?」

「まぁ…そうだけど」

「李菜にとっては友達!でも陽翔くんにとっては彼女の元カレ!彼氏にとって元カレって結構嫌な存在でしょ?ってか元カレじゃなくて普通の男でも自分の彼女に触れて欲しくないって~」

「そういうもん?」

「も~!!!李菜って恋愛音痴だからダメだ!!!」

恋愛…音痴…

「陽翔くんはヤキモチ妬いたの!!!いくら安西の事友達だと思ってても、安西だって男なんだからさ~分かるでしょ?」

「二度と話すなと?」

「そこまでは言わないけど…てかホント李菜って…ん~まぁいいや…気を許しすぎるなって事!」

気を許しちゃダメなのか…
だから陽翔は気をつけろって言ったのか!
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