大好きな変な家族たち。◆
「だーかーらーっ」

奥の和室から怒っている声が聞こえる。




「あー。お母さん今日も元気だねー」

「あー。ホントだ。俺が帰国したのも気が付いてないかもね」

奥の部屋へと二人で進みながら、

そうかもーと私は笑った。
母のパワフルな声はこの屋敷中に広がっている。

ご立腹の声は止まらない。


中庭を囲うようにある廊下をすり抜けて、
奥の和室の前で二人はたたずむ。




「建志。志保。」

部屋の前まで来ると、
ニコニコわらったお父さん呼び止められた。


「「お父さん!」」

二人の声が重なると、
おかしそうにお父さんが笑った。

優しい笑顔は建志とそっくりだな。


「サツキさん、今、おじいちゃんと遊んでるから、
 もう少ししてから入ろう?」

ふわっとした笑いで二人を見渡す。

ニコニコ。綿菓子みたいなほのぼのした雰囲気。

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