†魔界戦記†
〜破軍〜たとえ離れても


「クソッ!!なんで・・・
なんでこんな事に!!!」


カエンはミストの
手を引いて
闇が支配する
暗い森を疾走していた。


「はぁ、はぁ」


後ろからミストの
荒い息づかいが聞こえる。

無理もない。
ここまで休むコトなく
全力で走ってきたのだから。

今は走るしかない
間に合わなければ
それすなわち
死を意味するからである。


「あ、あれは・・・」


その時
一筋の光が目にうつる。


「ミスト、あと少しだ
頑張れ!!」


必死に励ましながらも
自分にも限界が
近づいているコトを
カエンは悟っていた。



パッ!!



不意に手を離すミスト。


「カエン・・・
必ず、助けてね」


そう言うと
カエンを突き飛ばし
再び暗い森に
入っていった・・・。
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