図書室から始まる彼女の初恋


啓達が帰って
少したってから
燐から電話がかかってきた。

『今から、行くからね。』

燐は一言だけ言い、
その後私の返事を待たずに電話を切った。

今は何も考えられない。

私に望みはないの?

努力は本当に
実りますか―――?
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