図書室から始まる彼女の初恋


燐の発言に一瞬耳を疑った。

「だから、私は啓が好…」

「今日、わかったでしょ?
叶わないって。」

“叶わない”…か。

燐にハッキリ言われちゃったよ…。

「もちろん桃奈が俺を好きになるまで手は出さないよ。」

「燐は中学の頃…」

「トラウマにはなってるかもしれないけど、もう好きじゃないよ。」

燐と付き合えばどんなに楽だろう。

可愛くて、
面白くて、
優しくて…
良い所ばかりの彼氏。
< 74 / 95 >

この作品をシェア

pagetop