君がここに居たこと~初恋の奇跡~
『 ・・・俺もだよ。
繭と話すのは楽しい 』
「 早く12月にならないかなぁ 」
『 あと半年だよ 』
繭がんばれって言われて
何度も頷きながら、
私は空を見上げていた。
傘越しで、歪んでいるけど
あの日と同じ暗い空。
あきと話しているから
やっぱりあきと話しているから
曇った空でも不思議と落ち着いて
綺麗に見えてしまう。
「 あきー 」
『 んー? 』
どうしてかな。
あきと出会ってからの半年は
すごくすごく早かったのに
これからの半年が長く感じる。
「 大好きだよ 」
早く、会いたい。