君がここに居たこと~初恋の奇跡~

















『 ──────────俺もだよ、繭 』







止まっていた足を車の方に
向けて再度歩き出す。







緩んだ頬を片手で押さえながら
また後で電話するから、と
切れた電話をポケットにしまった。







ふと振り返って、少し遠くに
お母さんが歩いているのが見えた。







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