いじめと彼氏。
授業後、1人教室に残り溜息をついた
「どーした?暗いぞ?」
声がしたほうに立っていたのは冨田先生
「最近、お前いじめられてるらしいじゃん。
ダサいね。優等生の癖に」
「・・・なんですか・・・」
「なんでもないけどー?
お前彼氏のこと信じてないんだろ?
顔に信じてませんって書いてあんぞ。
面白れー奴。飽きないねー」
・・・長い沈黙・・・
授業は終わって放課後だから
もう誰も教室には来ない
「いい事教えてやるよ、
男を簡単に信じるな。
例えそれが彼氏でも、友達でも」
暗かった空気がもっと暗くなった
「そうそう、俺のことは信じろよ。
藤岡がお望みなら禁断の恋だって・・」
「先生。」
「はいはい。やめればいいんだろ。
つっまんねーぇ。他の奴は引っかかるのに」
じゃーねー、と手を振りながら
冨田先生は教室を出て行った