濡れて乱れて
 丈の髪から濡れていく。

 シャツが、身体に張り付いてその姿が露わになっていく様は服を脱ぎ捨てた姿以上に私の身体を熱くする。



 ドギマギする。その上シャワーの粒が私の顔に容赦なくふりかかってきて、溺れそうだ。



「――ちょ、丈。溺れるっ」



「俺に?」
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