ONLOOKER Ⅳ



「疑うことを知らないっていうのはさ、無知ってことだよ」
「直姫は、何を知りすぎたんだろうね」

その言葉に、直姫は思わず友人の顔を見た。
真琴はその視線に、しれっと小首を傾げて見せる。
甘く見ていたかもしれない、と、小さく苦笑した。
何も知らない箱入り育ちみたいな雰囲気を醸しておいて、真琴は意外と大人だ。

「ねぇ、直姫」
「……なに」
「僕、友達にそんなふうに怒られたの、初めてだよ」
「……自分だって、人を怒ったの初めてです」

少し唇を尖らせて言うと、真琴は柔らかく笑った。





十一話・終
< 138 / 138 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

人生の楽しい終わらせ方

総文字数/88,831

その他166ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「いいよ。サエキさんの人生の終わらせ方、俺が一緒に探してあげる」 小さな山の麓の、小さな港町。 風の吹かない場所のない、暗い海を臨む町。 そんな町ではじまったのは、なんとも後ろ向きな探し物だった。 ※以前野いちごで書いた話に手を加えたものです。登場人物、ストーリーは同じですが、ほぼ別の物語になっています※
ONLOOKER Ⅴ

総文字数/44,963

青春・友情71ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
名門・私立悠綺高等学校に入学した、 特待生の西林寺直姫。 特待制度の条件として入った生徒会は、 学園のトップ集団、あまりにも濃すぎる 個性派の集まりだった。 直姫の秘密までバレてしまって おまけに生徒会のもう一つの顔は 学園内のトラブルシューター!? 聖と恋宵が少しだけ秘密に迫ったり 准乃介そっくりな少年が表れたり 前代未聞のものぐさ男装ヒロインが 嫌々ながら活躍する 学園青春ヒューマンストーリー なんだかんだと続いて第五弾! (※表紙なのでノリとテンションは 結構誇張してあります)
雑記 オブ 鳴瀬さん

総文字数/5,256

その他27ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
作品紹介・人物設定 などなど でっす 色んなジャンル書いてますんで、 何から読むか迷った時にご覧ください 公開 2011/4/28~

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop