+MYSTIC love+
足取りも軽く、家のチャイムを鳴らした。


すぐにドアが開き、母が顔をのぞかせる。


「ただいまー」


「おかえりなさい。今日お父さん、遅くなるって」


「えっ、そうなの?」


揚げ物をしていたのか、リビングまで、香ばしい匂いが漂っている。


階段に足をかけた私が振り返えると、母がにっこりと微笑んだ。
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