うさぎ と くま の物語 (完)
「………あ。なかなか言う機会なかったんだけど…いつもありがとうな?」
「え?」
「マネージャー。すごく助かってる。さっきも、部室の掃除してくれてたんだよな?」
「………あっ!」
バレてたんだ…。
いざ面と向かって言われると、ちょっと照れてしまう。
「いつも思うんだけどさ、片岡意外と力あるよな。見ててビックリする」
篠田センパイはククッと笑う。
私のこと、見てくれてたんだ………嬉しい!
緩んでしまった表情をごまかすように、私は腕を曲げて、力こぶを作ってニカッと笑う。
「力には自信あるんですっ」
「ふっ、頼もしいね」
篠田センパイは、力が抜けたように笑った。
うひゃ!
そ、その顔、たまりません…。
「―――…あ、なぁ。片岡って、何でうちのマネージャーに?昔、柔道してた、とかじゃないよな?」
「!……あっ、えっと…」
突然の篠田センパイの問い掛けに、少しドキッとした。
私が柔道部のマネージャーになった理由。
それは――――…。