神様に私の全部を奪われた。【番外編】
けれども、黙々と黙り私も紫音さんもお互い、一回も相手をみることなく
ただ、ひたすら食事を続けたのであった―…
数時間後――…
「…いっ…て!…」
「あ、ごめんなさい!」
朝食を取った私は、昨日に引き続きフウさんと、昨日はいなかったトールさんとダンスの練習をしていたのだけれど…
「…~っ…り、凜様…ふ、踏みすぎ…」
「あ、はは」
今日は、何回もトールさんの足を踏んでいたのだ
いつもなら、数回なのにもう数十回も踏んでしまい
トールさんは私から離れ怪訝そうな顔で私を睨む
「お前…俺の脚をなんだと思ってるんですか!」
「ご、ごめんなさい」
勢いよく頭を下げれば、トールさんはあきれたようにため息をはく
「いや、いいんだけど…凜様、もしかして体調でも悪いのでは?こんなに踏むなんて」
「え?、そんなことはないですけど」
体調は万全で、あえて言うなら寝不足だけれど、悪くはない
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