冬の花



「桜木くんは私のもの。

誰にも渡さないよっ。




だから、私もね。



私の全部



桜木くんのもの・・・。」




私はあなたの為なら強くなれる気がして


だけどやっぱり不安で自分に自信がないんだ




今度同じことになった時

私のだって言えない







私はこんなに臆病で地味で

桜木くんに似合わないんじゃないかって





想像してまた自信をなくす




私は俯ききゅっと唇を噛む


血の味が口に広がる


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