いちごみるくちょこ
「んー…」


「んーじゃねーよ。」

ほっぺたを軽くつねる。

「……眠いよぅ…」

「だから寝るんだよ。
お前ベッド使っていいからほら立て。
こっち。」


なんとなく意味を理解したのか永愛はゆっくり立ち上がった。


「こっち。」


そういって永愛の腕を引っ張りながら誘導した。


そして部屋についてベッドの前。


「おい」


「んー?」


「ついたけど」


「んー」


「寝ないのかよ」


「寝るー」


「…もうそのまま倒れ込んでいいから。」


「分かったー…」


ボフッ


するとなぜか俺の方に倒れ込んできた。


「こっちじゃねーよ…」


「えー…?
んー…」


そういってやっとベッドの方に傾いた。

その途端


「うお!」


俺も一緒にベッドに倒れ込んだ。


「っつー…
お前いい加減に!」

倒れ込んだままバッと横をみると永愛が布団に丸まって完全に寝る体制。

なぜか俺の腰の方の裾をつかんでいた。
俺の方に倒れ込んだとき裾を掴んだみたいだ。

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