いちごみるくちょこ
「それから竜は何に関しても努力するようになってね、ある日竜の苦手な数学のテストの80点の答案を嬉しそうにわたしに見せてきての。
すごいうれしそうだった。
龍に龍は?って尋ねたらまだ返してもらってないっていって二人とも習い事にいってしまって部屋の掃除をしていたらゴミ箱に…竜がみせてきたテストの百点の答案が捨ててあった。もちろん龍のよ。」


「斉藤龍がそんなことしたんですか!?
どうして見せなかったんだろう…」


「気をつかったのよ…。
竜の喜んだ顔をみて百点の答案が出しにくかったんでしょう…。
そのときのわたしはなんで龍がこんなことしたのか分からなくて帰ってきたら問い詰めてやろうと思って机に百点の答案を起きっぱなしにしちゃってて先に帰ってきた竜が見てしまったの…
唇かみしめて悔しそうに…」


斉藤龍なりの気の使いかただったんだね…


「その次の日から二人とも人が変わったみたいだった。
龍はテストでも赤てんばっかりとってくるし竜なんかいきなり学年トップになったりして…
違う意味で怖くなったわ。
竜は捨て子ってことを気にして必要とされたがって何に関しても影で努力して余裕な顔して生活してる。
きっと辛くてしかたないのに…
龍は竜に気を使って何に関しても真剣に取り組まなくなった。
習い事も全部やめちゃって…」
< 229 / 326 >

この作品をシェア

pagetop