いちごみるくちょこ
思い出の白いピアノ
あれからしばらくしてガチャッとドアの開く音が聞こえた。

「母さん。
あの部屋にあるもん全部いらねー…
て、なにやってるわけ?」


「あら見て分からないかしら?
お茶会よ。」


「なんだよそのお菓子の量。
永愛困ってるじゃねーか。」


はい困ってます…。
食べる食べないの問題じゃなくて食べれないんですよ…。


近くにあったチョコをつまんでみたけどお酒が入ったチョコだったみたいでわたしの口にはあわなかった。


「永愛ちゃん困ってるの?
全然お菓子に口つけてくれないからこのお菓子嫌いなのかなっていっぱいお菓子だしちゃって…ごめんなさいね?」


「あ…そうじゃなくて…えとー・・・」


「ダイエット中なんだろ?」


「あ!そ、そうなんです!」


「そうだったの!
そうそう、龍。
買い物行ってきてくれる?」


「は?なんで俺が…
寒いから無理。」


< 231 / 326 >

この作品をシェア

pagetop