いちごみるくちょこ
「斉藤龍おかえり。」


「…」


なんの反応もせずにこっちに向かってくる。

な…なに!?


「え…え!?」


わたしの前まできてわたしのほっぺたを斉藤龍の両手で包み込んだ。


「泣いた…?」


そういってじーっと顔を近づけてくる。


「え…いやその…」


「目、赤いし…
母さんに泣かされた?」


秋波さんに!?
そんなわけない!


っていってやりたいけど…


斉藤龍の前髪がわたしの顔に軽く触れた。

ちっちかい~~ッ!


「え、まぢで?」


「ち…がうぅ!
近いよ!」


やばい!絶対顔あかい!!


「あーはいはい。」

そういって斉藤龍が離れた。


「じゃあなんでないてるわけ?」


斉藤龍…今の行動になんで照れと言うのがないんだろう…

わたしなんか心臓大暴れだよ…ッ!
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