いちごみるくちょこ
わたしは後ろの子からバトンを受け取り走った。


走りだした瞬間いきなり胸の苦しさに襲われる…


どうして…?

まだ走りだしたばかりじゃない…

前はこんなに苦しくならなかったよ?


横から次々に抜かされていく…


わたしは苦しくてその場に倒れてしまった…


「永愛!!」


亜美ちゃんの声が聞こえる。

苦しい

苦しい

助けて…誰か


この時浮かんだ顔はなぜか…


斎藤龍だった。




ー斎藤龍目線ー

屋上でサボり中。

ダルい。

なんか最近面白くない…ー

なぜか戸田に負けてる気がする。何もかも。

下のグラウンドから声が聞こえる。


そういえばあいつ等体育っつってたな。

屋上から下のグラウンドを覗く。


するとなぜか永愛が走っていた…

は?アイツ体育見学してんじゃねーの?

しかも何か様子がおかしい。

ヨロヨロ走っててなんか体調悪そう…

その瞬間永愛が倒れた。


っにやってんだよ!アイツ!!


俺は屋上の階段を駆け下りてグラウンドに向かった。
< 94 / 326 >

この作品をシェア

pagetop