いちごみるくちょこ
その瞬間戸田は永愛の心臓のほうに耳をあて手首の脈拍をはかる。


こいつ…なんなんだよ…医者?


「心臓は…動いてる。脈拍よし。」

そして戸田は軽く永愛のほっぺたをペチペチたたく。


「永愛ーー聞こえる?彼方だよー?聞こえたら手握ってーー?」


俺みたいに強引じゃなくて…適切に丁寧に永愛に処置していく。


そして永愛は彼方の手を軽く握った。


「意識ある…早く誰か救急車よんで!」

「わっわたし呼ぶ!!!」


宮野は急いでケータイをだす。

「永愛!」

俺は再び永愛の横にいく…


「近寄んな!!」

彼方はいきなり叫んだ。

は…?意味わかんねー……


「斎藤さぁ…何やってんの??永愛無理やり動かして…そんな小さなことでも今の永愛には命とりなんだよ!!!」


知らなかった…そんなこと…俺はただ永愛に目をさまして貰おうと…


「お前に永愛は守れない…だから…近づくな‥‥っ!」


俺は何も言えなかった…
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