魅惑なライン
「ん…しんちゃん…お願い、ギュッてして」
限界が近づいて潤んだ眼で見つめると、彼が身体を起こして抱きしめてくれる。
彼の厚い胸にすがりながら私の中の熱が弾けた。



「変態…」
ボソッと彼が耳元でつぶやく。
「お互いさまでしょ。」
彼の胸についた引っかき傷を指でなぞりながら即答してやると苦笑いを浮かべる。
「お前、本当に俺の身体が好きなだけじゃないよな?」
少し不安そうな声にキョトンと彼の顔を見つめる。
バツの悪そうな顔を見て思わず笑ってしまった。
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