チョコレート
私の胸にも「若山 碧先生」と書かれた名札が光っている。

宮本先生の下の名前を見ようと彼の方にちらっと視線を向ける。

ちょっと遠い。腕でちょうど隠れてる。後ろを向いちゃった。

なかなか上手く見ることができず、私の目はずっと彼を追っていた。

胸元の名札を見ていたはずなのに、視線は徐々に上へ上へと上がっていく…
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