バスの待合所



一人のバスの待合所。

どこにでもあるような場所。

どこにでもいるような自分。

地球上なら、

どこでも見れるような空。



でもこの場所はここだけ。

隅っこにあるクモの巣も。

ペンキが剥がれ落ちた跡も。



世界中に似たような人は3人。

居たにしても居ないにしても、

自分はきっと一人だけ。



この空も絶対今だけの空。




この世界、同じものはあるようで、ないようで…

でもきっとない。

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