蝶龍Ⅰ




梨「ねえ、手離したほうが身のためだと思うけど」


こんな状況にも関わらず冷静に言う私に驚いたのか、全員固まってきょとんとした顔をした。



「お、お前ら覚えてろよ!!」

「総長に報告してやるっ!」


そう言うと、男達は嵐のように逃げて行ってしまった。


情けない…


さてと、私も早く帰ろっと。


そう思って寮に向かって足を踏み出した瞬間、


怜「待て」

と引き止められた。



あっ金龍がいること忘れてた。

ってこの状況やばいじゃん。



< 37 / 264 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop