Steady
桜の花びらが

はらはらと舞うのを、

私はコーヒーを飲みながら

ぼうっと眺めていた。


今日もまた

綺麗な青空が広がっている。


一番過ごしやすい、

気持ちのいい気候。


あの同窓会の手紙が届いた次の日、

滅多に鳴らない

私の携帯電話が鳴り、

その相手に今日呼び出されていた。


普段なら絶対に入らない

洒落たカフェ。


そのテラス席で

先にアメリカンコーヒーを頼んで

その人が来るのを待っていた。


「ゴメン、アヤ。待った?」


息を切らした彼女は、

両手を顔の前で合わせ、

申し訳なさそうに

小さくなって席に着く。


「ううん。

 大丈夫だよ、ミィ。

 私も今来たトコ」


本当は10分も前に来ていたけれど、

それは言わないことにしておこう。



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