Steady
そんな親友からの久々の連絡。


私の心はいつになく弾んでいた。


「ところでさ。

 アヤのとこにも、

 コレ、届いた?」


そう言いながら澪は

例の封筒を取り出した。


「うん、届いたよ」


「で、アヤはどうするの?

 参加する?」


コーヒーを口に含んでから

一つ息を吐く。


「ん、分かんない。

 まだ決めてない」


“決めてない”じゃなくて、

“決められない”と

言う方が正しい。


敦に会えるかもしれないけれど、

会えたことで

何かが変わってしまいそうな

気がして、

その一歩を踏み出せずにいる。


そんな私の気持ちを

感じ取ったのか、

澪はじっと私を見つめながら

切り出した。



< 29 / 342 >

この作品をシェア

pagetop