Steady
普段レストランの

概観だけを見ていた私は、

意外にも広いその敷地に

驚きを隠せない。


店内にあるもう一つの

入口を入ると

タキシード姿の男性が、

「いらっしゃいませ。

 お待ちしておりました」

と穏やかな口調で挨拶し、

私たちを滑らかにエスコートする。


私たちはその男性の後を歩く。


どうやらレストランの奥に、

その会場が設けられているらしい。


男性がとある扉の前に

ぴたりと立ち止まると、

「では、お楽しみくださいませ」

と微笑んで

その扉をゆっくりと開けた。




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