御曹司なんてお断りっ◆
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一応オフィス街の中にあるんだけど、
コーヒーと本日のケーキしか置いていないこの店。
シンプルといえば響きがいいが、
殺風景な部屋。
5人ほど座れるカウンターと、
少し奥に四人掛けのテーブル席。
お客さんも、まばら。
ランチタイムなのに、
客は一人。
なんてこともよくある。
まぁ、親戚の兄がやっているっていう
贔屓目もあるんだろうけど、
そういうところも好きだ。
今日もいつものように少しあいたレトロなドア
それがぎぃっと軋んで
客を迎え入れる
もちろん。
俺が待ちわびた人ーーーー。
「いらしゃーーいっ」
「え?」
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一応オフィス街の中にあるんだけど、
コーヒーと本日のケーキしか置いていないこの店。
シンプルといえば響きがいいが、
殺風景な部屋。
5人ほど座れるカウンターと、
少し奥に四人掛けのテーブル席。
お客さんも、まばら。
ランチタイムなのに、
客は一人。
なんてこともよくある。
まぁ、親戚の兄がやっているっていう
贔屓目もあるんだろうけど、
そういうところも好きだ。
今日もいつものように少しあいたレトロなドア
それがぎぃっと軋んで
客を迎え入れる
もちろん。
俺が待ちわびた人ーーーー。
「いらしゃーーいっ」
「え?」